【トラブル事例】夜逃げして飼い犬を置き去り!?賃貸保証の限界

賃貸住宅を借りる際に、賃貸保証会社を利用する事が一般的になって10年以上がたちます。大家さんも不動産会社も、家賃の収納業務の手間が大幅に軽減されました。

 

病気や給料が支払われなくなってしまうなど、止むを得ず家賃を滞納してしまう方もいます。一方で、確信犯的に家賃を支払わない入居者さんもあり、しかもマンガのように大家さんがカギを勝手に替えたり、無理やり追い出したりする事は当然できないのです。

今は入居者さんも、ヤフー知恵袋をはじめとして、ネットからの知識武装をしていることも多く、法的根拠のない下手な対応を行うと、返り討ちにあう事もあるのです。

 

今回ご紹介するのは、賃貸保証会社でも対応できなかった困った事例です。

あるターミナル駅から徒歩5分程度の賃貸マンションで、家賃滞納が発生しました。

このマンションでは、かなり保証内容の手厚い賃貸保証会社に加入する事が入居条件になっていたため、最近では家賃の収納トラブルは起きていませんでした。賃料の滞納だけでなく、訴訟費用や原状回復についても、大きな保証がつけられていた為、その面では安心していました。多少の滞納が発生しても、保証会社が立て替えて支払いが行われるため、大家さんも家賃滞納がある認識も持っていませんでした。

 

トラブルの発端は、家賃以外の所で出てきました。

ある夜、入居者さんから緊急で連絡が入りました。ペットを飼ってはいけないマンションなのに、ベランダから犬が顔を覗かせていると。

さらに、少し話しにくそうにしているのですが、隣の部屋の様子がおかしいそうです。大家さんは慌てました。入居者は若い学生さんでしたが、突発的な病気で倒れている、あるいは万が一、と悪い想像をしてしまいました。

慌てて、警察に同行をお願いし、部屋に安否確認の為に訪問しました。

 

部屋をのぞいた所、ワンルームマンションで掃き出し窓が全開になっているのですが、異臭が漂ってきました。ただし腐敗臭ではない、別の匂いです。

幸いなことに人の姿はありませんでした。嬉しそうな犬がこちらを除いていました。

どうやら、入居者が家財一式を置いて夜逃げをして、契約違反で飼った犬を連れていく事ができずに、放置していってしまったのでした。ただ、窓を閉めて閉じ込めておくのがかわいそうと思ったのか、窓を全開で出ていったのでした。当然、部屋はベッドの上に至るまで、ペットの糞尿で汚損して異臭を放っていました。

 

警察も、入居者は中にいなかったので、退散する事になったのですが、ここでペットをどのようにするかが問題となりました。

このお部屋ですが、賃料滞納は発生しているものの、まだ契約解除には至っておらず、勝手に手を付ける事が出来ない状況でした。

契約解除に至るには、通常2~3カ月の家賃滞納がなければならないのです。

 

ペットの問題がなければ、玄関扉を閉めて、後の処理は賃貸保証会社に任せる事で済むのですが、生きている犬を放置して、そのまま扉を閉める訳にはいきません。保証会社の担当者に連絡を取り、どのようにすればよいかを相談したのですが、保証会社でもそのようなケースが想定されていないため、逃げるような言葉しか出てきませんでした。

犬は嬉しそうにしていたものの、明らかに毛が伸びきっており、調子も良くなさそうに見えました。そこで犬の保護を警察に頼んだのですが、想像通り受け入れてはもらえませんでした。それどころか、犬を保護しようとした場合、夜逃げした退去者が警察に犬を盗まれたと届け出た場合、窃盗になる、とまで脅してきたのです。その警察官も若手の方で、つい言ってしまったのだと思いますが、住居にそのまま糞尿を垂れ流しで放置するわけにもいかず、ましてやエサも無く死んでしまう事は明らかですし、保護するために連れていっても、どこで、どのように保護をするのかの目途もありませんでした。

 

大家さんと相談を交わし、近隣で24時間空いている獣医さんに診て貰いがてらお預けする事になりました。その犬はかわいそうに顔やお尻にウジ虫が湧いてしまっており、また内蔵にも問題があり、入院となりました。

その後、警察官の上席の方が連絡を下さり、今回のようなケースでは明らかに保護を目的とする事は一目瞭然なので、若手の方の言葉が過ぎた、とお話を下さり、私達も安心をしました。

 

ペット問題が片付いたので、あとは保証会社にバトンタッチです。とはいえ、現在の部屋の状況のまま、契約解除、強制執行がかけられる日までは、待たなければなりません。下の階に雨漏りが発生しないように、窓だけは閉めて時が来るのを待ちました。

最終的に、無事に?契約解除、強制執行での明渡が完了しました。

余談ですが、犬は手術費用や入院費用はかかってしまいましたが、無事に元気を取り戻しました。

 

そのまま入居者さんも行方が分からなくなった為、犬の引き取り手を探していたところ、獣医さんのスタッフの一人が、私達が困り果てている様子を見て、手を差し伸べて下さり、引き取って飼育して下さる事になりました。

 

 

家賃保証会社に加入していて、とても助かった事例でもあるのですが、一方で万能ではない事も改めて知った経験でした。

賃貸経営は、生活や事業と密着しており、その本拠としてのお部屋や店舗を貸す事で家賃収入を得る事業です。このため、想像もしないようなトラブル、解決方法がすぐに見いだせないようなトラブルも出て参ります。

家賃保証会社一覧

  1. 全保連
  2. 日本賃貸保証
  3. 日本セーフティー
  4. Casa
  5. ジェイリース
  6. イントラスト
  7. エルズサポート
  8. オリコフォレントインシュア
  9. セディナ家賃決済サービス
  10. Room ID
  11. アプラス家賃サービス

 

グラム株式会社では、手段としてのリフォーム工事や抗菌サービスなど各種サービスを提供しておりますが、その賃貸経営を成功させるという目的を達成するコンサルティングも提供しております。

賃貸経営でお困りの事がありましたら、お気軽にご相談ください。

 

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